芳醇なハチミツを思わせる色が特徴のアンバー。数千年、時には数万年単位の時間をかけて松などの樹液が固まった化石の一種です。大地のパワーを蓄えるとも言われるこの石は、生物が本来持っている生命力を呼び起こし体調を良くしたり、困難に立ち向かう熱意を与えてくれると言われています。
アンバーが持つと言われるパワー・意味について
土の中で樹液が固まってできるこの石には、植物や石のかけら、時に昆虫などが入ったままの姿で出てくるため、石ひとつひとつの違いが幅広く楽しめます。和名を琥珀(こはく)と言いますが、透明感のある黄橙色の表現に「琥珀」が用いられることがあり、ウイスキーの色合いを喩えるのに使われたりします。
太古の時代には非常に貴重であったことから、仏教の世界では「金・銀・瑠璃(ラピスラズリ)・珊瑚・シャコ貝・瑪瑙(アゲート)・琥珀」という七宝の一つに数えられています。神聖な石とされ、瞑想をする際に身につけると悟りが得られると信じられたり、中世ヨーロッパでは恐ろしい伝染病・ペストを避けられるお守りと呼ばれたこともあったのだそうです。
樹木の生命を帯びるようにして出来たアンバーは、持ち主の体力に働きかけ、弱っている時に支えてくれます。特に人間がパワーを取り入れる器官である喉や胃腸、また生命を生み出すという意味で安産を司るともされます。大地の力が結実し、やがてはひと財産を築く幸運を呼び込むとして、金運・財運アップの象徴にもなっています。
気疲れして気持ちが滅入ってしまっている時にも、ストレスを緩和して気力を回復させるそうです。心身ともに元気になれば、周囲の人達と良いコミュニケーションをする余裕ができ、今まで腰を上げる気にならなかった難題や厄介ごとに手をつけられるでしょう。小さな事からこつこつと片付けて進みたい人に、持久力と奮起するきっかけを与えてくれる石と言えます。
こんな方に好まれて使われています
・体調不良や疲れを癒したいとき
・精神を穏やかにし、気の巡りをよくしたいとき
・力強く前進する活力が欲しいとき
アンバーのお手入れ・浄化方法
熱のある場所に置いたり、火をつけたりすると変形したり、燃えてなくなることもあるので十分に注意してください。塩分にも弱いため、海水につけてはいけません。
クラスターに乗せる、セージでいぶすなどの方法で浄化することをおすすめします。
鉱物データ
アンバー(琥珀) Amber |
|
色 |
黄色、褐色、黄白色、赤色、青色、淡緑色 |
主な産地 |
ロシア、ラトピア、リトアニア 他 |
結晶系 |
非晶質 |
硬度 |
2~2.5 |