オブシディアン(黒曜石こくようせき) 天然石・パワーストーン 言われ・効果・意味辞典

和名を「黒曜石(こくようせき)」。火山から吹き上がった溶岩が時間をかけて冷え、固まって出来た天然のガラスです。白い斑点のインクルージョンがあるものは、「スノーフレークオブシディアン」、虹のような光彩のあるものは、「レインボーオブシディアン」と呼ばれています。黒色のこの石は時に、鏡として用いられることもあったのだとか。姿見で自分を見るかのように、人の精神状態を映し出して淀んだ気持ちを解消し、雑念を払う強靭な意志を授けてくれるとされています。

オブシディアンが持つと言われるパワー・意味について

黒曜石の名前は歴史の授業で聞いたことがある人もいるかもしれません。有史以前、人間の祖先である人類がこのオブシディアンを手に入れ、宝飾品にしたり、割れたオブシディアンの鋭いかけらをナイフや矢じりに用いたりしていました。火山活動のあった地域で豊富に産出されたため、古い時代から人類と多く関わってきた石であると言えます。

魔除けや占いに用いられたオブシディアン。後ろ向きな気持ちを浄化し、人生への希望を呼び覚ますと言われています。自分の身に余るような課題やトラブルがふりかかり、生きることに疲れてしまっている人に、人間としての器を成長させるための活力をもたらしてくれるのです。荒波にもまれている間は苦しいですが、仕事や対人関係の中でどうふるまうかを深慮し実践することで、その経験は着実にあなたを生かし成長させるはずです。
何かをしようとしても、ついだらけてしまったり、後回しにしてしまう性格の方。そうした人の精神状態を安定させて集中力を高め、ここ一番でふんばるパワーをくれるのもオブシディアンです。どうも優柔不断で誘惑に負けてしまうという場合に身につけて。底力を発揮し、全力で挑みたい人を応援する石です。

こんな方に好まれて使われています

・気持ちがネガティブになり、行動力が欲しいとき
・困難に打ち勝ち、自分を成長させたいとき
・雑念をなくし、物事を継続する集中力が欲しいとき

オブシディアンのお手入れ・浄化方法

硬い石ではないため、衝撃を与えると欠けたり割れたりすることがあります。断面が鋭くなることがありますので、取り扱いには注意し、持ち運ぶ時はタオルなどにはさむほうがよいでしょう。
セージでいぶしたり、流水にさらす、月光浴などの浄化が適しています。

鉱物データ

オブシディアン(黒曜石)  Obsidian
黒色、灰色など
主な産地
メキシコ、アメリカ、アイスランド 他
結晶系
非晶質
硬度
5